※満席のためお申込みを締め切らせていただきました※このワークショップの想いいま、世界は再び「強い物語」で覆われようとしていないでしょうか。個の存在の複雑さを排して、単純でわかりやすい世界の構造を再建しようとする力は、処理しきれない情報の荒波に抗うための生存本能なのかもしれません。しかし、わたしたちはこの世界をもっと豊穣で、多彩なものとして認識するために言葉を耕し、対話を重ねてきたはずです。 この会では、「強い物語」に飲み込まれてしまわないように、わたしたち一人ひとりの中で生起する「弱い物語」たちを編んでいきます。 日々の生活からこぼれ落ちてゆくささいな感情や記憶の数々は、わたしたちの存在を確かにかたちづくっているはずなのに、放っておけば消滅していきます。それでも、写真に撮ったり、文章で書き残したりしておくことによって、忘れないでおくこともできます。そうして日々、微かで儚い記憶たちを世話しているうちに、忙しない時間のなかでは気づくことのできなかった自分なりの意味が浮き上がってくる。 誰かに頼まれるわけでもなく、自らの経験と出会いなおすことの繰り返しを通して、わたしたちのものの見方はどのように変化するのでしょうか。 参加者の皆さんにとって自らの微細な変容を、偶然の他者たちと体験をわかちあえる時間となれば幸いです。 なお、このワークショップの成果は最終的に講師が一冊のDIY本として編んで、展示販売会(文学フリマ)での公開を目指します。