仕事ができる人に業務が集中し、頑張るほど仕事が集まってくる。採用を急いだ結果、育成が追いつかず、離職が増えてしまう。子どもの質問にすぐ答えるほど、自分で考える力が育たない。地域活性化を進めるほど渋滞やトラブルが増え、逆に人が減ってしまう——。善意に基づく行動が思いもよらぬ問題を生み、解決しようとしても別の場所に火種が生まれる。そこには、複数の要因が絡み合って働く “システム(構造)” が存在します。本講座では、この複雑さを読み解く「システム思考」の基礎を学びます。個別の対処ではなく、起きている現象を“より大きな構造の一部”として捉えるための視点です。ビジネスでも日常でも、「あちらを直すとこちらが崩れる」「同じパターンが繰り返される」といった場面に使える、普遍的な思考法です。さらに本講座の特徴は、書籍や映像作品を共通ケースとして扱うことです。ビジネス書・ルポ・ドキュメンタリーなど多様な作品を題材に、個人・組織・社会で起きている複雑性を参加者全員で観察するところから始めます。書籍を通して複雑性に触れることで、「わかったつもり」ではなく、実際に使える形でシステム思考を身につけていきます。講師は、『ミネルバ式 最先端リーダーシップ』著者の黒川公晴さん。外交官として、利益と価値観が対立する国際交渉の最前線に立ち、現在は企業の組織・人材開発を支援するコンサルタントとして活躍しています。複雑性と向き合い続けてきたプロフェッショナルとともに、世界の見え方をアップデートする4ヶ月です。