・寂れた街道にある田舎のスナックは、なぜ20年も潰れないのか?・ママ友のランチは、なぜ駅から離れた不便な店で行われるのか?・立派な施設を建てたはずなのに、なぜ「まちづくり」は失敗するのか?・「国道16号線」というテーマでなぜ本が書けるのか?「正解」や「効率」のすぐ外側に、街を動かす真の原理が眠っています。それは日常を価値に変える「原石」にもかかわらず、私たちはそれを見過ごし、時には読み誤っています。それは毎日「同じレイヤー」の中だけで生活しているからです。本講座は、自分の街を舞台にしたフィールドワークを通じて、見慣れた景色から「多層的な文脈」を読み解く力——「レイヤー思考」を鍛える実践プログラムです。講師は『国道16号線』や『カワセミ都市トーキョー: 「幻の鳥」はなぜ高級住宅街で暮らすのか』などの著作で、独自の切り口から街の魅力を描き出してきた柳瀬博一さん。街は、誰もが当事者でありながら、実は未踏の一次情報が大量に眠るフロンティアです。このフィールドワークの核心は、街を単なる「建物の集合」としてではなく、「人が生活し、移動するプラットフォーム」として捉え直すことにあります。住宅街を駆けるランナー、電動自転車で坂を越えるママ、送迎車でショートカットする経営者、電車で通勤する会社員——。交通動線のレイヤーを切り替え、それぞれの速度と視点から街を「解読」し、「なぜその場所でなければならないのか」という必然性を導き出す。この知的な筋トレを繰り返して手に入れた「レイヤー思考」は、世界の解像度を一気に引き上げます。日常に宝物を発見する喜び、地域の文脈を読む力、現場の動線から「生きた戦略」を導き出す視座——そのリテラシーは、あらゆる領域であなたの武器となるはずです。さらに、この講座の核心にあるのが「好奇心」です。「AI時代に最も重要な生存スキルは、好奇心。誰もが持っているけれど、その回路は意識的に訓練しないと育たない」——柳瀬さんはそう言います。外部からの刺激(コンテンツ)を消費するのではなく、自らの視点だけで面白さを生み出せる「一生枯れない好奇心」を養う。AIが見つけることのできない、人間の足と頭を使った価値の源泉を、柳瀬さんと一緒に探しにいきましょう。